わたしの代わりに空が泣く。

有益な情報は含んでおりません。

名前をつけずに自動保存。

 

2回目で早速恋愛に絡むことを書くのは、何だか自分としても少し不本意な感じもするのだが、書きたいタイミングで書いていくしかない。

 

恋愛に関して、『男は「名前を付けて保存」、女は「上書き保存」である』とはよく言われることで。初めてその格言めいたものを聞いたものは「ほうほう、なるほど確かに」と思った記憶がある。男性は一度愛した女は忘れない。女は過去の男は忘れる。

けれど私にはそれは当てはまらないように思う。それが時々、むしょうに悔しくなる。

 

色んなことをよく覚えている性質だと思う。そういう自分を知っているし、良かったなとも思うし、心底嫌だなと思うときもある。勝手に覚えているというのもあるし、大切なことは覚えておきたい、と強く思う性格だと思う。忘れちまえよそんな事、と思うときもたくさんあるし、自ら思い出の蓋を開けてしまうこともある。大抵、後悔する。私だけ、どうしてこんなに憶えているのだろう、と。どうして私だけ、こんなに淋しいのだろう。と。

 

食べ物を残すときにいつも思い出すことがある。

 

私は食べ物を食べるとき、特に、実家で飲むお味噌汁や、外で飲むペットボトルの飲み物に多いのだけれど、少しだけ残してしまうクセがある。常にそうである訳ではないのに。何なんだろうあれは。

実家ではいつも「こんなちょっと残してどうするの!食べなさい!」と母に怒られるのだが、その最後の一口がどうも進まない。結局、残してしまう。

最近ではそれが家族にバレているため、実家に帰ると「はるのお味噌汁は少な目でいいよ・・・絶対残すから。」となる。あ、はい。ごめんなさい。

そうすると、なんとか意地で食べる。何なんだろうこれは。

 

そういう感じで、遠い昔、ペットボトルに残った少量のビタミンウォーターを、「これ飲む?」と当時付き合っていた彼に聞いたところ(これは単に相手が喉が渇いているかな?と思ってなんとなく聞いてみただけなのだけれど)、「はるは優しいねぇ。いつもはるは飲み物を少しだけ残してるよね。本当にやさしいねー。」とニコニコ言うのだった。何の疑いもせず、私の単なる変なクセとも知らず、100%の純度で私のことを良いコだと思ってくれていた。あのキラキラした笑顔を私は忘れられない。

それとは逆に、また別の人とお付き合いしていた時には、「はるはいつも少しだけ残すクセがあるよね…(否定的)」と言われた記憶があるのも確かだ。

 

それと少し似ているけれど、前者の彼は「はるちゃんの外見の良さが100%だとしたら、性格は120%だよ!」とも言ってくれたのにも関わらず、後者の彼は「はるは外見は良いのに性格が悪いよね。」と言われた過去もあった。外見もよくないけど。

ああ、なんということだろう…

そういうとき、性格が合う、合わないってこんなにも顕著に現れるものなのか!と痛いほど感じた。私はこの二人のどちらのことも、とてもよく覚えている。

その話は追い追い…しなくていいか。

 

他にも忘れられない人はいるし、それは勝手に脳が名前もつけずに律儀に自動保存・アーカイブしていったもの。思い出は美化されるというけれど、それは違う気がする。美化なのではなく、美しいものだけが厳選される。人間としてこれからも健やかに生きていくために、綺麗な思い出だけ残して、自分を死に追いやるような苦い記憶は記憶の片隅に追いやられ、結果的にクリーンアップされる。つまりそれが、「思い出が美化される」ということなんだなと思う。

(と思いつつ、「性格が悪いね」と強烈な一言を放った彼とのことを覚えている私は一体?忘れていれば良かった☆(てへぺろの顔))

何度恋をしても、私は上書き保存にはならない。常にすべてを自動保存だ。

 

エピソードを付け加えると、

食べ残しで思い出す件については、割と最近のことなのだけれど

私のとても大切な高校からの友人・キリヤ君(♀)とゴハンを食べていたとき

私が「私さ…なんでなのかよく分かんないけど、ごはんとか飲み物を少しだけ残してしまうクセがあってさ…」となんとなく打ち明けた時、キリヤ君が

「え!!!!私もだよ!!!!!なんだろこれ、動物の本能的な何かかな!?」って返ってきてめちゃめちゃびっくりした。私の他にもそんな人いたのか。というか、他にももっといる可能性もでてきた。けれど、私はそれよりも昔から本能的に大好きだったキリヤ君とこんな点が同じなことに驚きと嬉しさが溢れた。

 

友人にも、合う・合わないってあるのねぇ。

(もはやタイトルとは全く関係のないオチ)